クリニックと総合病院のメリットデメリット

クリニックで働くメリットは、準夜や夜勤など、夜から始まる勤務がないところがほとんどだという点です。他の仕事と同じように、朝出勤して、夕方退勤、週末は休みか半日で、祝日や年末年始は基本休みという勤務形態は、不規則な時間帯で働くことが多い看護師としては、非常に魅力的でしょう。

デメリットとしては、一つのクリニックで、単科もしくは複数の科でしか働けないというところです。例えば、耳鼻咽喉科のクリニックに勤務したら耳や喉、鼻に異常のある患者さんを、整形外科なら、外傷や骨折など主にケガをした患者さんの看護にあたることになります。各科によって看護師の仕事内容は異なるので、違う診療科を学んでみたいと思っても、違うクリニックに転職しなければなりません。

総合病院で働くメリットは、様々な診療科があるうえ、外来のほかに病棟や救急外来、手術室などもあり、多彩な働き方ができるところです。規模の大きい総合病院であれば、多くの患者や医療スタッフと接することができます。看護師としてスキルアップを目指しているのならば、総合病院で多くのことを経験してみるべきでしょう。

総合病院で働くデメリットは、定期的に異動しなければならないところです。もちろん、異動せずに同じ部署で長期間働いている人もいますが、大体は異動が入ります。仕事に慣れてきたところで別の病棟や部署に異動になり、また一から仕事を覚え直したり、新しい人間関係を構築したりする必要があります。一カ所に留まってそこでの仕事を極めたいという人には向かないでしょう。